経営者に必要な「経営リテラシー」とは?
経営をするために必要な能力は何なのか?
その1つの答えは、
「経営リテラシー」ではないかと
言われています。
大学院時代にお世話になった
一橋大学商学部の沼上幹教授の
インタビューを元に
「経営リテラシー」について
迫っていこうと思います。
【 I N D E X 】============
1. 日本企業が駄目になったのは、
マネジメント層の経営リテラシーの
欠如が原因だ
2. 経営リテラシーの3段階を理解する
3. 経営リテラシーを発揮するための
思考の6ステップ
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1. 日本企業が駄目になったのは、
マネジメント層の経営リテラシーの
欠如が原因だ
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大学院時代に教わった
一橋大学商学部の沼上幹教授が
あるインタビューの中で
下記のように伝えています。
“ 日本の組織はなぜ駄目になるのか、
どうやったらそれを防げるのか、
ということをずっと考えてきました。大事なことはいくつかありますが、
日本企業のマネジメント層に、
経営リテラシー・基本思考力が
欠如していることに
根本的な原因があるのではないか、
と思っています。・
・
・経営リテラシーは、
①言葉を知っている
②推論ができる
③新たな展開ができる
という3段階に分かれます。最後の「新たな展開ができる」
まで行かないと、
十分なリテラシーがあるとは
言えないのです。 “
引用:リクルートマネジメントソリューションズ
『経営思考力なき経営者が企業を滅ぼす~理論と経験の対話がプロ経営者を育てる~』
なかなか厳しい痛烈な
内容ではあるものの、
経営を行うために必要な
「経営リテラシー」を
理解するヒントを
この記事は私達に与えてくれます。
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2. 経営リテラシーの3段階を理解する
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まずは言葉の定義から、
改めて確認しましょう。
デジタル大辞泉の解説によると
【リテラシー】とは
→ 読み書き能力。
また、与えられた材料から
必要な情報を引き出し、活用する能力。
応用力。
つまり、「経営リテラシー」の場合は、
・経営の読み書き能力。
・経営の中で、与えられた材料から
必要な情報を引き出し、活用する能力。
に関して話しているということが
分かりました。
では、この記事にある例を踏まえ、
「経営リテラシーの3段階」を
私なりにもう少し噛み砕いて
考えてみました。
この「経営リテラシーの3段階」は
下記のように表現できるのでは
ないでしょうか。
①言葉を知っている
=現状を正しく理解し、
他者に言葉として
現状を伝えることができる。
②推論ができる
=現状を踏まえて、
改善策の仮説を
立てることができる。
③新たな展開ができる
=経営全体へと視点を移し、
改善策をさらに強化できる問いを
設定することができる。
この経営リテラシーの3段階が
教えてくれることは、
経営者は1つの経営的事例を見て、
そのまま事実を理解して終わるのではなく、
改善への施策と会社全体での改善までも、
考える必要があるということです。
一言で言えば、
経営者は一石三鳥を目指して、
経営に取り組む必要があるということです。
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3. 経営リテラシーを発揮するための
思考の6ステップ
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なかなか実行するとなると難しい
この「経営リテラシー」。
これを頑張って、頑張って、
日常的に実行するためには、
どのような順序で行えば良いのだろうか?
ということで、
私自身ではこのように思考を巡らせています!
という思考の6ステップをご紹介します。
【経営リテラシーを発揮するための
思考の6ステップ】
① 現状分析
② 正確な現状の共有
③ 改善策の仮説設定
④ 改善策をさらに解決に導く課題が経営の中にないか探す
⑤ 改善策をさらに解決に導く仮説設定
⑥ ③と⑤の仮説の実行
ぜひ参考にしてみてください!!
さて、今回は「経営リテラシー」について
考えてきました。
常にこの「経営リテラシー」を
発揮して物事を
考え続けることは難しいものの、
いざ!経営をしている中で、
大事な場面に直面したときには、
思い出して、
活用いただけましたら幸いです!
野田拓志