お客様の認知の状況で、新ビジネスのアイデアは生まれる
中国の広州でショッピングモール巡りをして、買い物をしていました。
最高級のブランドショップのモールから始まり、徐々にランクを下げていき、観察をしていきました。
そこで、中間層より上の方が買いに行くモールで発見した面白いお店。
それは、中国では「輸入品=ブランド品」という事実が中国人の中に浸透しているという事を教えてくれるものでした。
具体的にはどのようなお店かというと、
私たちは、「直輸入だから安い」
というコンセプトのショップができていました。
日本に暮らしていると中々この切り口は気がつかない、面白いアイデアショップだと思います。
そこでは、日本、韓国、台湾、東南アジアから輸入した商品を一般の小売店より1割弱ほど安く販売をしていました。
(価格に関しては、ドラッグストアで売られていた資生堂のシャンプーリンスセットを比較して参考にしています)
なぜこのようなお店が出店し、
お客さんを集めているのかというと、
輸入品はブランド品だという市場環境が出来上がっていることがポイントです。
さらに、輸入品は高いというお客さんの認知があるため、その認知に対してのマイナスを取り除く対策(輸入品だと値段で損をする)としてこのショップが出来上がったと考えられます。
この事例から学べることは、
「お客様の共通認識・共通認知の中にマイナスな課題などがあれば、それに対する解決改善でビジネスは行える」ということです。
自社業界のお客様の共通認識・共通認知の中に何かマイナスな課題がないかぜひ探してみるのが良いのではないかと思います。
それが新ビジネスのアイデアの種になります。
野田 拓志@広州